怪異症候群2も面白かった……。でもやっぱり、今回も元ネタが分からない都市伝説がたくさんあったんだよね。
ふふふ。ちゃんと用意してあるよ。さっそく怪異症候群2の元ネタ解説を始めていこうか!
コトリバコ
概要
コトリバコの起源は、出雲の国(現在の島根県)と言われています。
出雲の国には、ひどく差別・迫害されていた村がありました。そんな村にある男がやってきました。
村の人は、この男を怪しみ追い払おうとしましたが、男は村に「命を助けてくれたら、武器の作り方を教えてやる」と取引をもちかけました。
その武器が、コトリバコでした。
コトリバコの呪い
最初に作られたコトリバコは、その村を差別していた者たちのところへ送られ、2週間足らずで女1人と子供15人が血反吐を吐いて苦しみ抜いたとされています。
コトリバコのターゲットとなるのは、妊娠可能な女性と子供です。コトリバコは子取り箱とも書き、徹底的に対象の一族を根絶やしにする呪いです。
コトリバコは作り方によって強さと名称がこのように変化します。
- イッポウ
- ニホウ
- サンポウ
- シホウ
- ゴホウ
- ロッポウ
- チッポウ(シッポウ)
- ハッカイ
特にハッカイは危険性が高いとされています。怪異症候群2で登場したコトリバコもこの「ハッカイ」でしたね。
ハッカイともなると、「作成途中で何が起こり容易には完成させられない」「効力は200年以上続く」とされているほど危険な代物になります。
さらに詳しく知りたい方、コトリバコの話を読みたい方はこちらをご覧ください。
裏S区
概要
裏S区は、九州のとある地域です。
この地域は霊道であり、住人のほとんどが霊感を持っているそうです。
笑いながら攻撃してきたおじさん
あのおじさんは、裏S区の住人です。彼には霊感があり、氷室さんが憑かれていることに気づきました。
彼はその憑き物を祓おうと、笑いながら攻撃します。憑いてるものに対して、お前なんか怖くないそういう意思を示して、追い出すのです。
さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
憑き護
概要
読みは「つきご」です。憑き護とは、生きた守護霊のようなものだそうです。人が霊から被害を受けないよう護ってくれる存在です。
憑き護とは
守護霊というと非常に聞こえがよいのですが、実態は避雷針のようなものです。霊の干渉を引きつけることで、周りの人間が被害を被ることを防ぐ役割の人を指します。
鬼門や霊道といった霊の干渉が強く現れる場所にそれとなく住まわされることが多いそうです。
霊の被害を集中させることで、周りを護る存在。それが憑き護です。
着物の少女
概要
着物の少女は、壊される予定だった祠に祀られていた存在です。その正体は、神か仏か悪霊か……
氷室さんと少女のやり取りを見ている限り、悪霊ではなさそうな気はしますね。
取り壊されてから少女と会うことはなかったのですが、祠から抜け出してずっと氷室さんと共にいたようです。
その正体は不明なものの、元々祠を建てて祀られるほどの強力な存在です。氷室さんが特務課で危険な目に遭いながらも、なんとか潜り抜けてこられたのは、もしかすると彼女の助けがあったからなのかもしれませんね。
「着物の少女」を読みたい方はこちらをご覧ください。
八尺様
概要
八尺様は、身長が八尺(約2.4m)もある怪異です。
常に白い服を身につけており、「ぽぽぽ」と無機質な声でつぶやく不気味な存在です。
八尺様に魅入られた人は、とある手順でお祓いをしなければ、必ず数日以内に八尺様に取り入られてしまうとされています。
八尺様については、こちらの記事で詳しく触れていますので、もっと知りたい方は合わせてお読みください。
リョウメンスクナ
概要
リョウメンスクナは、2つの顔がある存在です。
また、都市伝説としてのリョウメンスクナと日本書紀に記されているリョウメンスクナの2種類があるともされ、その姿も微妙に差異があります。
日本書紀の記述
日本書紀のリョウメンスクナは、2つの顔が前後に配置され、手足をそれぞれ4本持つというふうに記述されています。ちょうど、2人の人間が背中合わせに融合したような姿を想像すれば大体合ってると思います。
このリョウメンスクナは、人民から略奪をするなど、悪さをする怪物という立ち位置で描かれています。
都市伝説のリョウメンスクナ
都市伝説のリョウメンスクナは全国各地に噂があり、その形態も様々です。
よくある日本書紀のリョウメンスクナとの差異はこのようなものがあります。
- 顔が前後についているのではなく、横並びになっている
- 足が4本ではなく、2本になっている
これらの特徴を持つリョウメンスクナは、都市伝説のリョウメンスクナといえます。
その上で、怪異症候群2のキャラデザインをよく見ると、顔が横並びになっており、手足は2本ずつのように見えます。素材の都合上これしかなかった可能性もありますが、日本書紀に描かれているリョウメンスクナとは、かなり外見的特徴に差があります。
都市伝説のリョウメンスクナの話のひとつ
みなさんは、『蠱毒』ってご存知ですか?
蠱毒は、ツボの中に蜘蛛やムカデ、サソリなど、ありとあらゆる生物を閉じ込め数日放置します。すると、生物たちはお互いに捕食を始めます。食い食われ、命懸けの戦いを最後の1匹になるまで続けさせます。
そうして最後に残った虫を呪いの媒体として使用するわけです。
……さて、そんな蠱毒を人間で作成したカルト教団があります。
そして、リョウメンスクナはそんな人間蠱毒によって生まれた呪いなのです。
おそらく、怪異症候群2のリョウメンスクナもこの人間蠱毒の話がベースに構築されていると思われます。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
ゆんゆん
梯子スレに現れたとある人物が元ネタと思われます。いくつかのセリフはその掲示板から持ってきたものと考えられています。
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