今度、知り合いの子に誕生日プレゼントを渡すんですけど、妖怪とか怖い話が好きだから妖怪図鑑いいんじゃないかと思いまして。先輩、いい感じのを紹介してくれませんか?
お、そういうことなら、いくつかオススメがあるよ!
本当ですか!? 教えてください、参考にしたいです!
紹介する妖怪図鑑選出のポイント
本記事で紹介する妖怪図鑑は、次の2つの視点から選出しています。
- テーマのバリエーション
10冊も紹介するとなると、どうしても似たようなものが選考に入ります。しかし、なるべく同じテーマのものは紹介しないようにし、幅広いテーマを扱うようにしました
- 親しみやすさ
字がぎっしりと詰まった本を読むのは、子供にとっては苦痛です。その上、読めない漢字などがあれば、読む気をあっという間に失くしてしまいます。
- イラストが多く使用されており、字を読まなくても楽しめるもの
- 難しい漢字が少ないもの
- ルビが振られており、分からない漢字でも読めるもの
このような工夫がされた図鑑を選びました。
それでは、さっそくランキングの発表に移りましょう。10位からの発表です!
10位 にっぽん妖怪大図鑑
日本各地に伝わる64の妖怪を、迫力のカラーイラストで描いた一冊です
日本の妖怪文化に触れるなら、『にっぽん妖怪大図鑑』は一読の価値あり。その魅力は、妖怪たちの多彩なイラストにあります。しかし、解説には少し物足りなさを感じるかもしれません。
解説の不足は否めませんが、妖怪イラストはその欠点を補って余りある魅力があります。特に一反木綿のデザインは、従来の可愛らしいイメージとは異なり、恐ろしげな雰囲気が際立っています。
水木しげる先生の妖怪も多く収録されていますが、鳥山石燕風のデザインも目立ちます。本書は、伝統的な妖怪の姿と同様に、一部で鳥山石燕の影響が見られる王道の妖怪図鑑と言えるでしょう。
9位 大迫力! 日本の妖怪大百科
分かりやすい解説と、タイトル通りの大迫力のイラストが魅力の一冊です!
私も読んでみましたが、イラストや写真が大きく掲載されていて、パラパラめくるだけでもワクワクする一冊になっていました。
日本の伝統的な妖怪は、日本書紀にも載るほど歴史のあるものが多いです。そういったものは、イラストだけでなく、歴史的な資料も併せて掲載されています。
もしかすると、こういった本をきっかけに歴史に興味を持つ子も出てくるかもしれませんね!
こちらの二冊は、「大迫力! 日本の妖怪大百科」と同じ著者が書いた本です。
先に紹介したものと同様に、分かりやすい解説と、大きなイラスト・写真が特徴となっています。日本の妖怪だけでなく、世界の妖怪や未確認生物にも興味を持っているお子さんには、併せてプレゼントしたい本となっています!
8位 日本のおかしな現代妖怪図鑑
この手の本では珍しく、現代の妖怪をテーマにしています!
くねくねや八尺様、コトリバコといった都市伝説を聞いたことがあるでしょうか。
これらは、主にネット掲示板発祥の都市伝説で、2000年代になって広まりました。すなわち、妖怪たちの中ではかなり新しい部類になります。
逆にいうと、そういったものを扱った本はまだ少なく、子供向けともなると更に限定されてきます……
本書は、現代都市伝説をテーマにしたものの中でも、子供が読みやすいよう工夫のされたものということで選出しました。
伝統的な妖怪の本は持ってるけど、現代都市伝説の本は持っていないというお子さんにはピッタリです
7位 日本妖怪×世界モンスター大集結!妖怪 バトル&大図鑑
「最強」って妙に男心をくすぐるんだよね……
この本の魅力は、なんといっても妖怪たちがバトルする点でしょう。中を開くと、妖怪たちが戦っているイラストが大きく載っています。
普通は、容姿を伝えるためのイラストは載っていたとしても、戦っている様子までは掲載されません。ここが、他の本との大きな違いです。
妖怪について既に知識があって、普通の妖怪図鑑では満足しないようなお子さんにオススメです。
6位 おばけずかんシリーズ
初めて、絵本ではない本に挑戦するお子さんにもオススメです!
本書の特徴は、漢字が含まれないことです。漢字が含まれず、可愛いイラストがいっぱいなので、低学年のお子さんも読みやすい本に仕上がっています。
特に、小学1年生くらいの絵本から離れて、字が多い本に移行しようとしているお子さんにオススメ
本記事で紹介しているのは「がっこうのおばけずかん」ですが、シリーズ化されており全部で32巻あります(2023年8月15日現在)。海、山、乗り物、街、家、さまざまな場所・ものをテーマにしており、一冊気に入ったらシリーズ全巻気に入ってくれると思います。
「おばけずかんシリーズ」は、脱絵本の一歩目として最適な選択肢です。楽しさと学びのバランスが取れたこの絵本を通じて、お子さんの成長を応援しましょう。
5位 きみのとなりにいる リアル妖怪図鑑
世界観を重視した一冊。自分の隣にも妖怪がいるかもしれないというゾクゾク感を味わえます!
本書のキーとなるのは、普段は目に見えないものたちを写すという妖怪カメラ。
妖怪カメラがあることによって、現代社会と妖怪を自然に融合させることに成功させています。もしかすると、目に見えないだけで近くに妖怪がいるかもしれない、そんな思いが自然と湧き起こってきます。
しかし、リアルであるが故に、怖いのが苦手な子はトラウマになってしまう可能性も……
本はあくまで本であると割り切ることのできる高学年向けの本かもしれません。
4位 世界の妖怪大図鑑 & 妖怪ビジュアル大図鑑
日本を代表する漫画家「水木しげる」先生の繊細なイラストが楽しい一冊です!
妖怪ビジュアル大図鑑は、日本の妖怪をテーマにしたポケットサイズの「オールカラー妖怪大百科」、世界妖怪大図鑑はさらに世界をテーマにした続編です!
大きさは手のひらほどの小さな本ですが、中身は非常に濃いです。ページ数も非常に多く、この2冊で大抵の妖怪・怪異の類はカバーしているんじゃないかと思うほど……
「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズが大好きなお子さんであれば、きっと大ハマりすることでしょう。
また、大人も楽しめる内容になっています。子供と一緒に同じ本を読むというのも、なかなか良いものではありませんか?
3位 妖怪元ネタ・グラフィック超図鑑 『妖怪ウォッチ』シリーズの元ネタはこれだ!!! (超パラノーマルシリーズ)
「ゲームが10倍楽しくなる」と話題! ゲーム最盛期の今、元ネタとなった伝承のビジュアル図鑑が光る
ゲームの元ネタとなった妖怪の図鑑です! ゲーム好きのお子さんにピッタリです
本書のタイトルにも含まれている「妖怪ウォッチ」を初め、女神転生シリーズや、パズドラ、モンストなどのスマホゲームにも妖怪や伝承を元ネタとするキャラクターが登場します。
私自身、どのタイトルもプレイしたことがあるので、確かにと頷ける部分があります。
その上でのコメントなのですが
これがあのキャラの元ネタだったのかと知るのは、はちゃめちゃに面白いです
共通の話題の、友人は知らないことを知ってしまったら、すぐにでも話したいくらい興奮すると思います。
想像してみてください。子供の頃、お父さんやお母さん、友達によく見聞きしたことを自慢げに話したりしませんでしたか?
それが、普段からしている話の誰も知らない知識だったら、もっと話したくなると思いませんか?
そんな子供たちの共通の話題代表とも言うべきゲームの元ネタをテーマにした妖怪図鑑です。
本書の強みはそれだけではありません。リアルでありながら親しみのあるイラストと、民族的なアプローチによる深い解説も魅力です。ただし、漢字ルビが振られていないため、ある程度漢字が理解できる読者に向いていると言えます。
ゲーム愛好者や妖怪ファンに向けた内容であり、ゲームと妖怪・伝承に興味がある読者には非常に魅力的な一冊と言えます。妖怪の世界をより深く知るための一助となること間違いありません。
2位 妖怪最強王図鑑
妖怪トーナメントで繰り広げる大迫力の戦い!小学生に大人気のシリーズ第4弾、エンタメ図鑑の最新大傑作が登場!
小学生に大人気の最強王シリーズが、ついに妖怪にまで手を出したらしいです!
迫力満点&わかりやすく見応えあるバトルシーン!
リアルなイラストと迫力満点のバトルシーンに、大人も子どもも思わず息を呑みます!
どちらに軍配が上がってもおかしくないから、ハラハラドキドキが止まらない!
また、すべて全4カット(4ページ)で決着がつくような展開になっているのでわかりやすく、なおかつ予想外の反撃もあり、最後まで目が離せない!
時空も種族も超えた異能バトル!
人の心を読むと言われている覚と、武力に秀でた天狗など、それぞれの得意能力を活かした異種格闘技戦のような楽しみが特徴!
どれも動物には出来ない超常的な能力を持っており、ますます勝敗の予測がつきません。
最強王図鑑は、妖怪だけでなく、モンスターや神話の世界にまで進出しています!
怖い系だけでなく、不思議系にも興味を持つお子さんには、併せてプレゼントしたいですね。
本記事の1位は、本好きでないと読むのが辛いと思うので、一般的な小学生向けではこちらが実質1位です!
1位 決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様
圧倒的コンテンツ量! 900ページ以上の圧倒的ページ数は妖怪好きのバイブル
何よりもボリュームがすごく、本好きも満足させる一冊です
本書は、944ページという圧倒的ボリュームで、じっくり読むもよし、パラパラめくって興味のあるところだけ見るもよしと、妖怪好きなら長く楽しめる一冊です。
すごい本なんだけど、ちょっとだけ欠点もあって……
本書の弱点
- 文庫本サイズのため、イラストがやや小さめ
- 基本的にモノクロ
要するに、ある程度本に慣れていないと、読むのが辛いだろうと言うのが欠点です。
逆に強みは?
強みはもちろん、その圧倒的なボリュームです。
小さい頃からよく本を読んでいた方なら、共感してくださる方も多いとは思いますが、子供向けの本は物足りなさを感じませんでしたか?
そういった普段から本を読んでいる子であれば、かなり楽しい本になっています。
ただし、読める人を選ぶ本になっているため、プレゼントする子がこの本を読めるかどうかはしっかりと考えていただければと思います。読めるのであれば、かなり楽しんでもらえることは間違いありません。
最後に…
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。お子さんに合う一冊は見つかったでしょうか?
最後に、本記事で紹介した図鑑の数々を、まとめておきます。
※ リンクは、本記事の各セクションに飛びます
- 2位 妖怪最強王図鑑
- 3位 妖怪元ネタ・グラフィック超図鑑 『妖怪ウォッチ』シリーズの元ネタはこれだ!!! (超パラノーマルシリーズ)
- 4位 世界の妖怪大図鑑 & 妖怪ビジュアル大図鑑
- 5位 きみのとなりにいる リアル妖怪図鑑
- 7位 日本妖怪×世界モンスター大集結!妖怪 バトル&大図鑑
- 8位 日本のおかしな現代妖怪図鑑
- 9位 大迫力! 日本の妖怪大百科
- 10位 にっぽん妖怪大図鑑
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