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本当は怖いカチカチ山

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ゆき
ゆき

日本の昔話の怖い考察・裏話が聞きたい!

しろ
しろ

それなら、カチカチ山がおすすめだよ。

ゆき
ゆき

カチカチ山の怖い話を教えて下さい!!

この記事でわかること
  • カチカチ山のあらすじ
  • カチカチ山の怖い考察
  • カチカチ山の隠された裏ストーリー
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カチカチ山とは

ゆき
ゆき

そもそも、カチカチ山ってどんなストーリーでしたっけ?

しろ
しろ

それじゃあ、あらすじの紹介からしよう。

カチカチ山のあらすじ

老夫婦の暮らす山に1匹の悪いたぬきがいた。

たぬきはおじいさんが畑で仕事をしていると悪口をいい、夜になると畑から作物を盗んでいった。

ある日、おじいさんはたぬきを罠にかけて捕獲することに成功した。

たぬきを家に吊るして、おばあさんにも悪いたぬきだから決して縄を解いてはいけないと言い聞かせた。

たぬきは反省したふりをして、おばあさんを説得した。

初めはおばあさんもたぬきを信用しなかったが、最終的には縄を解いてしまい、たぬきは近くにあった棒でおばあさんを殴り殺してしまった。

おじいさんが帰ってくるとおばあさんが倒れており、それを見ておじいさんは嘆き悲しんだ。

そこに心優しいうさぎがやってきて、おじいさんが事情を話すとうさぎは敵討ちに出かけ、最後には泥舟ごとたぬきを海に沈めてしまった。

登場人物は四人です。

  1. 悪いたぬき
  2. おじいさん
  3. おばあさん
  4. 心優しいうさぎ

そして、「悪いたぬき V.S. 被害者夫妻 and 心優しいうさぎ」という対立構造が作られています。

結末は、うさぎによる敵討ちが成功してめでたしめでたしというストーリーになっています。

カチカチ山の怖い考察

おばあさんを殺したというたぬきは、人語を解していました。

そもそも、たぬきがおじいさんの悪口を言ったり、おばあさんを説得したり、というのが普通ではありません。

そこから考えられるひとつの考察は、「悪いたぬきがいるというのは、おじいさんの嘘ではないか?」「カチカチ山に登場するたぬきやうさぎは実は人なのではないか?」ということ。

カチカチ山の後半は、心優しいうさぎが、悪いたぬきの敵討ちをするというストーリーになっていますが、芝を背負わせて歩かせその背中に火をつけたり、背中のやけどに薬と称して辛子味噌を塗り込んだり、最後には泥舟に乗せて溺死させたりなど

どう考えても、うさぎのやっていることが心優しい者のすることとは思えませんよね。

しかも、後半パートではたぬきの悪事は一切語られません。

ゆき
ゆき

なんか、段々うさぎの方も悪いやつに見えてきました…。

もし、悪いたぬきというのがおじいさんの嘘であったとするなら、おばあさんを殺したのは実はおじいさんではないかという説が浮上してきます。

おばあさんを殺したのがおじいさんであった場合

もし、おじいさんがおばあさんを殺してしまっていたとするならどうでしょう。

たぬきは、たまたまその場に居合わせてしまった目撃者なのではないでしょうか。

おじいさんは、目撃者のたぬきを処分するべく、殺し屋であるうさぎに依頼します。そして自分はたぬきに妻を殺された被害者を演出した……

こうして、無事にたぬきが悪いやつで自分は被害者という構図を作ることに成功し、それが後世まで物語として語り継がれるようになったのではないか。

カチカチ山の怖い裏ストーリー

さて、ここからは、子供に読み聞かせるために隠されたストーリーを紹介します。

カチカチ山裏話1「たぬきはおばあさん汁を作っていた」

たぬきはおばあさんを殺しただけでは飽き足らず、おばあさん汁を作ったのち、その皮を被っておばあさんになりすまし、たぬき汁と称しておじいさんに食べさせたという話があります。

ゆき
ゆき

たぬき、めちゃくちゃエグいことやってますね……!?

しかも、これをおじいさんは美味しいと言っておかわりまで要求する始末。

おばあさんを殺した”たぬき”を恨みに恨み、しかし自分もおばあさんを美味しいと思いながら食べてしまったという負い目があり、誰をいかに糾弾しようと救われることはありません。

カチカチ山裏話2「うさぎは溺れるたぬきに櫂で追い打ちをかけた」

うさぎは、たぬきを漁をしようと海に連れ出します。

うさぎ自身は木製の丈夫なボートに乗り、一方でたぬきを泥製の脆いボートに乗せます。

当然、泥製のため簡単に浸水し沈みます。そして、たぬきは泳げなかったので溺れてしまうわけです。

溺れかけのたぬきは、うさぎに助けを求めるのですが、うさぎは助けなかったどころか、櫂(舟を漕ぐ道具)で叩き、沈めたというのです。

しろ
しろ

元はといえばたぬきが悪いのですが、うさぎもかなりやることやってますよね。

さまざまな嫌がらせをしたうえで、最後は確実に殺すといううさぎの狂気を感じます。

カチカチ山裏話3「うさぎはたぬきを食べた」

きっちりたぬきを仕留めたうさぎは、民家を訪ねてたぬき汁を作ってもらいます。

ここまでのうさぎの行動を見ていると、辛子味噌を塗り込んだのも、最後は食べることを見越して味付けをしていたのでは?とさえ思えてしまいます。

たぬき汁を食べて満腹になったうさぎでしたが、家の人はうさぎを食べようと狙っており刃物で襲われます。

そのため尻尾が切れ、うさぎは今も尻尾が短いのだという話になっています。

カチカチ山の考察2「カチカチ山は男女関係のドロドロを描いている?」

ここまで書いていて、ひとつ思いついたことがあるので、最後に付け加えさせてください。

見出しの通りなのですが、これを考えたきっかけが、「どうしてたぬきはうさぎの言いなりになっているのか」ということです。

たぬきは悪者として描かれています。しかし、どうしたことか、うさぎに対しては全く悪意を感じません。

これは、おじいさんにおばあさんとの恋戦で敗れたのち、「今度はうさぎに目をつけた」もしくは、「事情を知っていたうさぎに踊らされた」のではないでしょうか。

うさぎはうさぎで、おじいさんを狙っていたのでしょうか。

もしそうなら、おばあさんを殺され、弱っているおじいさんの隙を狙い、一方でおじいさんを悲しませたたぬきは許さないという執念ともとれます。

このように捉えれば、たぬきやうさぎが人語を解するのも、モデルが人だからで説明ができ、

たぬきからうさぎへの悪意を感じないことへの説明も出来ます。

しかし、そのように考えると、最初たぬき汁にしようとしたおじいさんも相当ヤバい人物ということになりますよね……。

本当に怖いかちかち山まとめ

かちかち山には隠されたストーリーがあり、うさぎが実はかなりヤバいやつだった。

そのストーリーをよくよく読んでみると、おじいさんがおばあさん殺しの犯人である可能性が浮上し、男女のドロドロを描いた作品にも読める。

コメント

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