先輩、令和版こっくりさんってなんですか?
その名の通り、今までとは違うこっくりさんだよ。今回は、令和こっくりさんについて紹介しよう。
平成以前のこっくりさん
そもそもこっくりさんって、どんなのでしたっけ?
簡単なやり方で実行できる降霊術のひとつだね。まずは、従来のこっくりさんについて確認しよう。
こっくりさんは降霊術?
やり方は非常に簡単で、必要なのは紙と硬貨がひとつずつ。
硬貨に指を乗せて、後述のやり方でこっくりさんを喚び出すと、誰も動かしていないにも関わらず硬貨が動くというもの。
こっくりさんに質問をすると、硬貨が紙の上を移動して、その移動した先の文字をつなげると意味のある答えになる。
以上がこっくりさんの概要です。
平成以前のこっくりさんのやり方
こっくりさん用シートは、昔は自分で描かないといけないものだったが、最近では配布されているものがあるので、そちらを使うのが簡単で良いと思います。
自分で作ってみたいと思う方は、紙の上部中央に鳥居、左右に「はい」と「いいえ」を書き、その下に五十音と数字を書き並べてください。
イメージがつかみにくい方は、リンク先のこっくりさんシートを参考にすると分かりやすいと思います。
硬貨については、10円玉でなくても大丈夫です。ボタンでやったという話も聞いたので、もしかすると消しゴムでも良いかもしれませんね。
質問が終わりこっくりさんが回答したら、次の質問をする前に「どうぞ鳥居までお戻り下さい」と言って、硬貨を鳥居の位置に戻すと書いてある記事もありました。
私の知る限りでは、そのような手順はなかったと記憶していますが、考えてみると前回の回答の最後の文字と、今回の回答の最後の文字が被った場合、2番目の文字が最初の文字に見えてしまうので、戻す方が良さそうな気がしますね。
もしここで硬貨が「はい」に戻らなかったら大変なことになります。こっくりさんが戻ってくれる気になるまで何度も「こっくりさんこっくりさん、どうぞお戻り下さい」と唱え続けなければいけません。
このとき、えもいえぬ恐怖に襲われるとは思いますが、決して硬貨から指を離してはいけません。呪われてしまいます。
こっくりさんの注意点
こっくりさんを実行するには、守らなければいけないルールがあります。こっくりさんは降霊術のため、危険から身を守るために厳守してください。
- 決して怖がってはいけない
- 必ず正しい手順で終了する
- 終了するまで硬貨から指を離してはいけない
- 複数人で行う
- こっくりさんの正体を尋ねてはならない
これらに加えて、「こっくりさんをしているところを、他の人に見られてはいけない」というルールも聞いたことがある気がするのですが、そのような情報を見つけることはできませんでした。
丑の刻参りで聞いたようなルールなので、もしかすると伝承が色々と混ざってしまっているのかもしれませんね。
硬貨が動く原理は、科学的に説明がついている?
こっくりさんは、「誰も動かしていないにも関わらず、硬貨が質問に答えるように勝手に動く」という不思議な儀式のことでした。
どうやら、この原理は科学的に説明がつけられているらしいとのこと。
それが、予期意向と不覚筋動と呼ばれるもの。
つまり、筋肉が無意識に動いてしまいやすい状況と、次はあちらに動くだろうという方向づけによって、誰も動かしていない(と認識している)にも関わらず、硬貨が意味をもって動くとされています。
これらのことから導き出されることは
- 参加者の誰も答えを知らない質問については、答えを得ることができない
- こっくりさんを信じていなければ、硬貨は意味をもった動きをしない
- こっくりさんで得られる答えは、参加者の中である程度のコンセンサスがあるものになりやすい。
あたりでしょうか。
令和版こっくりさん
令和になって、こっくりさんが進化していたとInstagramで話題に……。
それがこちら。
概要としては、こっくりさんが「目が合うと死んでしまう」都市伝説になっていました。
さらに、こっくりさんは喚び出すものではなく、トイレに潜むものに……。
今の令和っ子は、花子さんではなくこっくりさんに怯えて学校のトイレに入らないのだそうです。
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