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【都市伝説】きさらぎ駅の謎めく事件とは?4つの事例から徹底解説

きさらぎ駅(サムネイル)
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「きさらぎ駅」って皆さんご存知ですか?

2000年代初期のオカルト・怪談ブームに乗って、広まったネット発の都市伝説です。

異界の駅だとか、迷い込んだら帰ってこられないとか、色々な噂があります。

本記事では、きさらぎ駅はどんな場所なのかと、それらの情報をもたらした4つの事例についてご紹介します。

「たそがれ駅」や「かたす駅」と聞いて、何のことかピンと来なかったあなたには是非読んでもらいたい記事に仕上がっています。読み終わるころには、きさらぎ駅の魅力にハマっていることでしょう。

まずは、きさらぎ駅の話が有名になるきっかけとなった2chの書き込みから見ていきましょう。

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事例1:静岡県で起きた「きさらぎ駅」事変

「きさらぎ駅」と言えば、私は2chのこの話を思い出します。

出典:身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26(http://mimizun.com/log/2ch/occult/1073411138/

2004年1月8日の23時14分

「気のせいかも知れませんがよろしいですか?」という書き込みが始まりだった(以降、この書き込みをした人物をはすみと呼称)

はすみ曰く「普段と違って全然駅に停車しない。7、8分で停車するはずなのに、すでに20分も停車していない」

快速電車に乗ったんじゃないか、という指摘に対し「乗り間違えた可能性もあるかもしれません」と返しており、もう少し様子を見ることにしたそうだ。

なお「乗車駅は新浜松、時間は11:40だったと思う」と述べている。

最初の書き込みから1時間11分経過し、2004年1月9日0時25分、きさらぎ駅に停車中と報告するはすみ。2ちゃんねらー達は「降りてみろ」とか「終電まで乗っててくれ」などと無責任な発言をする。

結局、はすみはきさらぎ駅で下車した。きさらぎ駅は無人駅で、時刻表や駅名標(前後の駅名が書かれた看板)はなく、駅前にタクシーはおろか、何もない場所だったと報告する。

家に電話し、迎えをお願いしたようだが、はすみの両親にも場所が分からない。2ちゃんねらー達も「きさらぎ」なんて駅はない、もう一度駅名を確認してくれと言う。

「さぎの宮駅」と間違えたのではという指摘もあったが、はすみは間違いなく「きさらぎ駅」だと主張している。また、駅の画像を貼ってくれと要求されるも、それに応じる様子はない。

「線路を歩いて帰りましょう」と言うアドバイスには応じ、歩きながら両親からの電話を待つことにしたようだ。

歩くことを宣言してから57分経過し、深夜2時9分。後ろの方で「おーい、危ないから線路の上歩いちゃダメだよ」と叫ぶ声が聞こえたため振り返ってみると、10mほど先に片足だけのおじいさんが立っていたが消えてしまったと書き込みがあった。

「線路を歩いて帰りましょう」とは線路に沿って歩くものだと思っていたが、本当に線路を歩いていることがここで発覚した。 そこは死後の世界だとか、はすみはすでに死んでいるなどと、適当なことを書き込む2ちゃんねらー達。恐怖を煽られたはすみは、まだ死にたくないと溢した。

片足だけのおじいさんと遭遇してから36分経過し、時刻は2時45分。トンネルの前まで戻ってきたはすみは、その名称が「伊佐貫」であることを報告した。

それからさらに25分経過。3時10分、トンネルを抜けると誰かが立っており、近くの駅まで送ってもらえることになったと書き込んだ。

その人に地名を聞けと言う2ちゃんねらー達に「比奈(静岡県富士市にある町)」と返されたと報告するが、はすみ曰くそんなことはあり得ないらしい。

トンネルの先に立っていた人物に連れられて車に向かっているはすみだったが、「どんどん山の方に向かっている。とても車を置いておける場所があるとは思えない」と不安を露わにしている。

3時44分、あまりに様子がおかしいため、隙をみて逃げることを宣言。バッテリーが少ないため、いざという時に備えて最後の書き込みにすると言い、それ以降はすみが現れることはなかった。

存在しないはずの無人駅に辿り着き、ひとりで心細い中頼れるのは手元にある携帯だけ。家に帰りたい一心で歩き続けるも、出会うのはどこか変な人ばかり。 きさらぎ駅の奇妙な世界観には、どこか惹かれる部分があります。

はすみ編まとめ

  • 乗車駅は、新浜松駅(遠州鉄道)
  • 普段なら精々7,8分で停車するはずの電車が、1時間半(書き込んだ時点で20分経過+駅に着いたのが最初の書き込みから71分後)も走り続けた
  • ようやく停車したのが、「きさらぎ駅」だった
  • 無人駅で、周囲には何もない
  • 線路を歩いて帰路につくが、その道中で片足だけのおじいさんと遭遇
  • 歩き続けると伊佐貫トンネルに辿り着いた
  • はすみが最後に述べた地名は、比奈(静岡県富士市にある町)
  • 送ってくれるという人の様子がおかしいので隙を見て逃げると宣言し、消息を絶った

事例2:眠る乗客、古い建築、そして「やみ駅」と「かたす駅」

きさらぎ駅の前後の駅は、「やみ駅」と「かたす駅」だという話を知っていますか? きさらぎ駅で検索をかけると、一緒に出てくるこちらの駅名。はすみ氏の話では登場しませんでした。 これらの駅が登場するのが2事例目の話です。

こちらの書き込みは、2011-03-23 22時53分に行われました。

出典:ほんのりと怖い話スレ その71
https://toki.5ch.net/test/read.cgi/occult/1299993563/

きさらぎ駅に迷い込んだのは、2005年の終わり頃のことです。福岡市から久留米市に向かう電車で本を読んでいたときでした。ふと気がつくと、周りの乗客がみんな眠っていました。その時点で、なぜだか妙な感覚を覚えたといいます。

それから少しすると、駅に停車しました。ホームの奥に古い日本建築の駅舎があります。頻繁に使う路線ではないのですが、このような駅に見覚えはありません。柱には「きさらぎ」、少し遠くの駅名標には、前の駅「やみ」と次の駅「かたす」がひらがなで書いてあります。

ホームにはそれなりに人がいたにも関わらず、誰も乗り込んでこなかったのが印象的でした。

普通なら見知らぬ駅につけばパニックになりそうなものです。ところが、なんとなく落ち着いており、降りてみたいとさえ思うほどでした。

久留米で迎えに来てもらう約束だったので、なんとか欲求を抑えそのまま乗っていると、発車時刻となり電車は出発しました。

長い時間走り、「かたす駅」にも停車することなく、久留米に到着しました。

怖い目にこそ遭っていませんが、なんとなく不思議だなと感じる話でしたね。

やみ駅きさらぎ駅かたす駅編まとめ

  • 福岡市から久留米市に向かう途中で停車
  • 乗客が全員眠っている
  • ホームの奥には古い日本建築の駅舎がある
  • 前の駅は「やみ」、次の駅は「かたす」
  • ホームには人がそれなりにいた
  • そのまま乗っていると、「かたす」にはとまらず、目的地に停車した

事例3:Twitterで話題になった人の不思議な体験談

投稿者は@radio_buna氏。ピクシブ百科事典によれば、騒動の後アカウントを削除してしまったらしいですが、Togetterというアーカイブサイトで一連のやり取りを見ることができます。

出典:きさらぎ駅 – Togetter

このやり取りの概要はこうです。

@radio_buna氏のツイート概要
  • 2011年8月2日22時29分、電車を乗り過ごして「きさらぎ」なる駅に着いた。そこは無人駅で、線路沿いにはトンネルがある、とツイートした。
  • 「GPSとか使えないの?」と尋ねられるも、エラーとなっており現在地は分からないと返している。
  • いくつかの写真を添付しているが、いずれもぼやけていて不明瞭。どこか都会的な印象は受けるものの、得られる情報は多いと言い難いものだった。
  • 前後の駅名は不明で、ツイートの時間と現在地との時間がずれている(ツイートは深夜1時24分、@radio_buna氏の時計では21時53分)。
  • たまたま見た時計が止まっていたのではなく、携帯、腕時計、駅の時計が同じ時刻を指していた。
  • 1時56分、「地震!」とツイート。「でかい」とも述べている。
  • それに対する返信では、「地震なんて起きてない」「気象庁とかを確認したけど地震速報はない」とのこと。
  • 走っている車は、浜松ナンバー。歩道橋には、「如月駅交差点前」の文字。
  • 駅から出ると、GPSが復活した。GPSが指していたのは八千代緑が丘の外れだった。
  • PASMOを使ったはずだが、PASMOの出場記録はなかった

地震は本当に起きていたのか?【検証】

@radio_buna氏の言では、大きな地震を感じたとのこと。しかし、それに対して、そんなもの起きていないとの返信。

私も、自分の目で地震がなかったことを確認してみました。使用したのは、気象庁の震度データベース検索です。なお、震度1未満の地震は、検索対象外です。

結果、2011年8月3日午前0時から午前2時の間に起きた地震は、宮城県沖で1時44分に発生した震度1の地震のみでした。

確かに、@radio_buna氏が揺れを感じたと述べている時間に、体感できる地震は起きていませんでした。震度1では、揺れを感じられたとしても、大きいとはなりません。

震度データベース検索

震度データベース検索

この話で分かる新たな事実

この話で分かる新たな事実は、きさらぎ駅と現実とで時間のずれがあることです。

実は、はすみ編にて乗車したと主張している時間と書き込みの時間に矛盾があると指摘されています。はすみさんが乗車したと言っているのは11時40分、最初の書き込みは23時14分です。

当初はこの矛盾により、はすみさんの話が創作だと考えられていました(はすみさんの話自体は、別の理由で現在も創作と考えられています)。

ところが、このツイートにより時間が歪んでいる可能性が浮上してきたのです。

事例4:洒落怖スレのきさらぎ駅に行った話

出典:死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?342
(http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1476840448/)

書き込みは2016年11月24日 12時34分

高校時代、友人宅に行った帰りの電車でのことだった。

普段は主にバスと車を使っており、電車はほぼ初めての経験だった。行きで特にトラブルもなかったため、帰りは少し安心して乗っていた。

ふと気がつくと、周囲がなんだか薄暗い。夏場の5時過ぎにしては、暗すぎる。

他の乗客は、顔を伏せて寝ている。

それがあまりに異様で、少し恐怖を感じていると親からメールが届く。

『今どの辺?駅には6時までに着きそう?』

返信を考えていると、電車がゆっくり大きく揺れて停車した。

ドアがプシューと音を立てて開く。

奥に古い木造の駅舎があり、その手前に駅名標があった。

『きさらぎ駅』

きさらぎ駅の前は「たそがれ」、次は「ねのくに」だった。

島根県では小さい頃から神話には頻繁に接する機会がある。その中に「根国」という異界があったため、来てはいけない場所に来てしまったとゾッとした。

どうしたらいいか考えているうちにドアは閉まり、発車してしまう。

とにかく親に説明しようと、必死にメールを打っていると、子供の声が聞こえる。

驚いて顔を上げると、周囲の気味が悪い雰囲気は無くなっており、乗客の様子も元に戻っていた。

洒落怖スレのきさらぎ駅まとめ

  • 舞台は島根県
  • きさらぎ駅の前は「たそがれ駅」次の駅は「ねのくに駅」

遠鉄の公式ページ&Twitter

はすみさんの話で一躍有名になったきさらぎ駅。舞台となったのは、「さぎの宮駅」ではないかと噂です。

その根拠となっているのは、次の2つです。

  1. はすみさんが乗り込んだという新浜松駅と同路線にあり、2つしかないひらがなを含む駅名であるということ(もうひとつは、第一通り駅)
  2. 名前がちょっと「きさらぎ」っぽいこと

遠州鉄道の公式も、きさらぎ駅の都市伝説を把握しており、なんと公式でネタにしています。

まとめ

  • 静岡県, 福岡県, 島根県と、日本各地できさらぎ駅に迷い込む人が続出している
  • 当初は一度迷い込むと帰ってこられないと思われていたが、全国に生還した事例がある
  • 「やみ駅→きさらぎ駅→かたす駅」と繋がる路線や、「たそがれ駅→きさらぎ駅→ねのくに駅」と繋がる路線がある
  • 時間が歪んでいる

おまけ:その他の異界駅

  • 月の宮駅
  • ごしょう駅
  • ひつか駅
  • はいじま駅
  • ときめき駅

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