PR

【オカナガン湖】オゴポゴの正体はバシロサウルス?実在する可能性が高いと言われるUMAを紹介

この記事は約8分で読めます。

突然ですが、「オゴポゴ」ってご存知ですか?

オゴポゴとは、カナダのとある湖に棲息しているとされるUMAです。ヘビのように細長い体をしたUMAで、公的に残っている最初の目撃情報は1872年です。

以降、オカナガン湖で巨大な生物を目撃したという情報が相次いで寄せられ、公的機関の救急救助隊までもがその姿を見たと述べていることから、存在する可能性が高いと言われているUMAです。

今回は、そんなカナダのUMA“オゴポゴ”の基本情報および正体についての仮説をまとめました。どうぞSpookyな世界をお楽しみください。

スポンサーリンク

オゴポゴとは?

オゴポゴは、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるオカナガン湖と呼ばれるところで目撃されている水棲のUMAです。

体長:5~20m
頭部:山羊や牛、馬などの哺乳類と類似しており、コブがある
体色:黒っぽい緑で、チョコレート色の斑点あり
尾部:クジラのように2つに分かれている

カナダではかなり人気のUMAのようで、近くにはオゴポゴを模した像もあります。

こちらがその像です。……なんというか、うん。愛嬌のある顔をしていますね。どことなく東洋龍のようにも見えますが、ヘビのフォルムは大体東洋龍に見えるもののような気もするので仕方ありません。

特徴は捉えているのではないでしょうか……

ちなみに、カナダでは人気のUMAと言いましたが、どのくらいかと言うと切手のイラストになるくらいです。画像も用意できればよかったのですが、コンプライアンス的に使用できる画像が見つからなかったので、仕方なくGoogle検索の結果を置いておきます。

ogopogo stamp - Google 検索

こちらは非常にかっこいいデザインになっています。イラストからも愛が伝わってくるようですね。

さらに、ケロウナ市という都市の市章にも使用されており、それはこちらです。

ケロウナ市章

向かって右側の馬の頭に、魚の尻尾のようなものを持つ生物がオゴポゴです。これだけ色々なところで使われているのを見ると、その人気の高さを伺い知ることが出来ます。

オゴポゴの生息地「オカナガン湖」ってどんなところ?

オカナガン湖は、カナダのブリティッシュコロンビア州オカナガン渓谷にあります。

渓谷にあるというだけあって、かなり細長い湖です。東西は5kmしかないのに対し、南北には約135kmに渡って広がる総面積351km2の湖です。面積で言うと、東京ドーム約7470個分に相当します。

成因は、Wikipediaによれば氷河のようです。山の上に形成された氷河が地表を滑るときに地面を抉るのですが、そうして出来た窪みに水が溜まったのがオカナガン湖です。

これまたWikipediaによると、オカナガン湖の成因はフィヨルドと書かれています。私の知るフィヨルドは、氷河が削ったところに海水が侵入して出来た入江です。従って、フィヨルドが形成されたのちに、海から隔離されたのであれば水質は塩分を多量に含んでいるのではないかと思います。

が、なんとオカナガン湖の水質は淡水とのこと。

それならば、周辺で塩が取れたり塩湖があったりしないかと調べてみたところ、ありました塩湖。私が見つけたのは、スポテッドレイクです。

“Spotted Lake” by AndrewEnns is licensed under CC BY 3.0

どうやら、湖面がカラフルな斑点状になることで有名らしいです。

オカナガン渓谷周辺に海水が入り込んだことがあるのは間違いなさそうです。

オゴポゴの正体に関する仮説

さて、ここからオゴポゴの正体に関する仮説に言及していこうと思います。先ほど、オカナガン湖の性質や歴史についてまとめましたね。それによって、オカナガン湖は昔海と繋がっていた可能性が強く示唆されることも分かりました。

それが、一部の説では重要になってくるので、覚えておいてください。

オゴポゴはチョウザメの倍数体説

チョウザメは、いわゆる古代魚です。名前に「サメ」とついていますが、形態がサメと似ていることから付けられただけで、実際には系統を大きく異とする生物です。

そして、チョウザメは淡水に生息します。チョウザメのイメージはこちら。

キャビアはチョウザメの卵の塩漬けとして有名ですね。

チョウザメの体長は、1m前後が多く、種類によっては3m以上になるものもいるようです。オオチョウザメなんかは、体長8.6mにも達したという記録が残っています。

さて、なぜオゴポゴはチョウザメの倍数体説が出ているのかと言うと、おそらくは最大の淡水魚として知られているからでしょう。

チョウザメのイメージと、オゴポゴの目撃情報を比べてみると、まったく似ていません

とはいえ、人の目というのは結構いいかげんなものなので、波の反射や水面から飛び出したチョウザメを見て怪物と勘違いする可能性は十分にあるわけです。

トピック「倍数体とは」

遺伝情報は、DNAの塊である染色体によって親から子に伝えられます。ヒトの場合、母方から23本, 父方から23本の合計46本の染色体を受け取ります。

ここで、ゲノムをヒトの情報が乗った最小限の染色体のセットとします。つまり、母親から1セットのゲノムを、父親から1セットのゲノムを受け取るので、ヒトは基本的に2セットのゲノムを持つことになります。

ヒトだけでなく動物の場合は、基本的にゲノムを2セット持ちます。しかし、減数分裂の不全などでまれに3セットないし4セット持つ個体が生まれることがあります。

この記事で述べたチョウザメの倍数体というのは、ゲノムを3セットや4セット持つチョウザメのことを指します。

そして倍数体は、生殖能力を失っていることがあります。生殖能力というのは、維持コストが高いため、それを失うことで余剰したリソースを成長に割くことが出来るようになります。

したがって、倍数体というのは、同種の個体と比べて体が大きくなることがあるのです。

バシロサウルスやクビナガリュウの生き残り説

バシロサウルスというのは、このようなフォルムの古代生物です。

ヘビのように細長い体、2つに分かれた尾部、体長10~20m、クジラの仲間(i.e. 哺乳類)と、非常にオゴポゴの目撃情報と一致する点が多いのです。

また、昔は温暖な海の浅瀬に棲息していたとされています。

オカナガン湖周辺が昔温暖だったかは調べがつきませんでしたが、少なくとも海に面していたであろうということは述べた通りです。ちなみに現代の地理がどれほどあてになるかは分かりませんが、カナダ西部は暖流が流れているため、比較的温暖です。

さて、海の浅瀬に棲息していたということは、「まだ入江だったころのオカナガン湖に侵入し、後に内陸に閉じ込められた」という仮説が出ても不思議ではないですね。

このように、バシロサウルスとオゴポゴには非常に類似点が多いため、この説を支持している研究者もいるらしいです。

ただし、この説には課題もあり、バシロサウルスはクジラの仲間であるため、呼吸のために水面に浮上する必要があります。もしオカナガン湖に棲息しているのであれば、もっと高い頻度で目撃されてもおかしくないのです。

定常波や副振動説

こちらは、オゴポゴ否定派の仮説ですね。

普通の波というのは、ある方向に進行します。静かな湖に石を落としたところを想像してみてください。石が落ちたところを中心に、外側へと波が広がっていきますよね。

このように、普通の波は、ある向きに動くものなのです。

ところが、ある条件が整うと、その場で振幅するようになります。これを定常波と言います。

副振動とは、満潮とか干潮とか言いますが、あれとは違って短い時間で起こる水面の高さの変化のうち、原因が良く分からないものを言います。

定常波説も副振動説も、どちらも水面の動きにフォーカスしたものです。普通の波であれば、毎日目撃されるはずだから、普通じゃない水面の動きだろうということで、定常波とか副振動とか言っているのでしょうか。

確かに、一部の目撃情報にはそれによる錯覚や勘違いが含まれていてもおかしくないと思います。普通じゃない水面の動きを観察したときには、生物の仕業と思ってしまってもおかしくないからです。

しかし、至近距離で頭部を目撃したという情報もあるので、これだけでは不足しているのも確かです。

オゴポゴに対して否定的な立場で語るのであれば、遠くからオゴポゴの影を見たとか、巨大生物の背中を見たという情報は、水面の揺らぎや流木、それこそチョウザメの姿を「この湖にはオゴポゴがいるらしい」という情報があるがゆえに見間違えたと言われても納得できます。

至近距離で頭部を目撃したというのも、チョウザメを見間違えたのだろうと言われれば、筋の通った説明だなと納得するものになっています。

オゴポゴと思われる存在の伝承

実は、オカナガン湖周辺に住んでいるインディアン部族には、「N’ha-a-itk」または「Naitaka」と言われる巨大生物がオカナガン湖に棲息しているという伝承があります。Naitakaは現地の言葉で「湖の悪魔」を意味します。

他には、

  • 殺人を犯した人間が第精霊によって大蛇に変えられてしまった話
  • 湖を渡る人間を追いかけたり、凍った水面を砕いたりする凶暴な怪物の話

などが伝えられています。

現代の目撃情報だけでなく、民間伝承としてもオゴポゴらしき巨大生物が語り継がれているのです。しかも、ひとつではなく複数。

これも、オゴポゴが実在するという説を支持しているのでしょう。

まとめ

さて、ここまでオゴポゴの基本情報および正体についての詳しい解説をしました。

オゴポゴは、

  • 目撃情報の多さ
  • オゴポゴ研究者や救急救助隊などの人も見たと述べていること
  • オゴポゴと類似する点が多々ある古代生物がいること
  • オゴポゴの存在を示唆する民間伝承の存在

などによって、存在する可能性が高いと言われているUMAでしたね。

オゴポゴがいるとされるオカナガン湖は観光名所としても非常に有名なので、気になった方は訪れてみてはどうでしょうか?

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
タイトルとURLをコピーしました