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二面の怪物リョウメンスクナとはどんな都市伝説?【洒落怖】

この記事は約5分で読めます。

顔が2つある怪物として有名なリョウメンスクナ。

しかし、噂も見た目も複数あるため、リョウメンスクナが一体なんなのかってよく分からない人は多いと思います。

今回は、そんなリョウメンスクナを徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、リョウメンスクナのことがよく分かるようになっていますよ。

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リョウメンスクナとは

そもそもなんですが、リョウメンスクナって都市伝説なんですか? 妖怪なんですか?

そもそも妖怪と都市伝説の区別がちょっと難しい部分があるんですが、今回に限っては妖怪でもあり都市伝説でもあるとはっきりと言うことが出来ます。

なぜなら、リョウメンスクナは、

  • 洒落怖などで有名な、現代発祥のリョウメンスクナ
  • 日本書紀に書かれている、古来から伝承されているリョウメンスクナ

の2種類がいるからです。

主に都市伝説として語られることが多いのは前者であり、後者は日本の文化の中に妖怪として明確に存在しています。

後者は、土蜘蛛や鬼なんかと同じ部類のやつですね。ちなみに、漢字では両面宿儺と書きます。

妖怪としてのリョウメンスクナ

さきほども述べた通り、妖怪としてのリョウメンスクナは日本書紀の中に書かれている怪物です。

その見た目は、

  • ひとつの胴体にふたつの顔があり、それぞれ反対側を向いていた
  • 手と足がそれぞれ2組ずつ合計8本あった
  • 膝はあるが、ひかがみとかかとがなかった

そうです。

「ひかがみ」というのは、膝の裏側のくぼんでいる部分です。医学的には膝窩と呼ばれる部分のことですね。

このリョウメンスクナという妖怪は、どんなことをしたのですか?

リョウメンスクナは非常に力が強く、身軽で素早い動きを得意としており、左右に剣を帯びてはいますが、弓をふたつ使用して人民から略奪を楽しんでいたそうです。

力が強くて素早い動きができるし剣も持ってる。それなのにどうして剣を使わなかったんでしょうか。

不思議なところだよね。もしかすると、基本的には遠距離で戦って、肉薄されたら剣で戦ってたのかもしれないね。

都市伝説としてのリョウメンスクナ

もっとも有名な都市伝説は、2chの洒落怖に投稿されたものでしょう。こちらのリョウメンスクナは、簡潔にいうと呪物です。

呪物なので、その力にあてられて体調が悪くなったり病気になったりすることはあるものの、直接人を襲うことはありません。

都市伝説「リョウメンスクナ」発見の経緯

岩手県にあるとある古いお寺の解体作業中に発見されました。リョウメンスクナが入っていたのは黒ずんだ長い木箱。

見るからに変なやつなので元住職に連絡すると、「絶対に開けるな」とすごい剣幕で怒鳴られたそう。

しかし、中国人のバイト2人が開けてしまいます。

中に入っていたのは、両手をボクサーの様に構えた人間のミイラらしき物。ただし、頭がふたつで、腕も左右に2組、足は通常通り1組だけあったそうです。

その後、スクナの入っていた箱を開けた2人のうち一方は心筋梗塞になり、他方は精神病院に入ることに。作業員3人は謎の高熱にうなされ、語り手は釘を踏み抜いて、5針も縫う大怪我をしました。

リョウメンスクナの正体

ミイラの元となったのは、大正時代に見世物小屋に出されていた奇形の人間。もちろん、ただのミイラが呪いを振りまくようにはなりません。

ミイラが呪いの力を持つ大本の原因となったのは、とある教団です。この教団がとんでもない邪教で、人間で蠱毒をしました。そして生き残ったのが、例の奇形の子です。

呪いの対象は、日本。日本そのものを消すために、この呪いを実行したのです。

尤も、生き残った子も最終的に別の部屋で即身仏にされたそうですが……。

日本を対象に呪いをかけたことも恐ろしいですが、人間で蠱毒を行うというのは倫理観が欠如しているようでそちらの方が恐ろしいですね……。

リョウメンスクナについての投稿者の解釈

ここからはリョウメンスクナに関する投稿者の独自の解釈・考えを書きます。根拠も特に無い妄想でしかないので、半分聞き流すくらいの気持ちで読んでもらえると幸いです。

蠱毒は成功していたのか

個人的には、人間で行う蠱毒が成功していたのかは怪しいと思っています。

というのも、元々蠱毒は飲食物に混ぜて対象に摂取させることで呪いをかけますが、リョウメンスクナの伝説では災害を引き起こしたことになっているからです。

誰にも摂取させずに災害を引き起こすというのは、蠱毒の性質としては不可解なのです。

したがって、蠱毒の性質というよりは、リョウメンスクナは教団の呪いの偶像としての役割が強いのではないかと思います。

それまでは、教祖が教団の呪いの象徴としてあったのかもしれませんが、やはり人間では不足していたのでしょう。

元々見た目が一種の神聖さを感じさせるものであることに加えて、蠱毒を生き延びたという実績が拍車をかけ、教団の呪いがひとつの方向を向いてまとまったのではないかと思います。

リョウメンスクナの姿勢について

リョウメンスクナは、箱の中でボクサーのような姿勢をしていたそうですが、これはどうしてなのでしょうか。

多分、みなさんが最初に思い浮かべるとしたら、死後硬直でしょうか。でも、死後硬直って2日も立てば緩むはずなんです。

ミイラの硬直事情には疎いのでなんとも言えない部分があるんですが、死後硬直を起こした状態で防腐処理をして固定すると姿勢も固定できたりするんですかね? いまいちピンと来ないですが……。

私はボクサーのような姿勢といわれると、拳闘家姿勢を思い浮かべます。これは、焼死体に見られる所見で、熱によって筋肉や腱が収縮した状態で固定されることにより起こります。

つまり、「リョウメンスクナは一度焼かれている」んじゃないかと思うわけです。都市伝説で伝わっている話の中では即身仏にされたとなっていますが、本当のところはどうなんでしょうかね。

もしくは、あまりに呪いが強くて対処しきれなかったので、灰にして呪いを浄化しようとしたのかもしれませんね。

まとめ

今回は、日本書紀に記されている妖怪としてのリョウメンスクナと、都市伝説のリョウメンスクナの両方を紹介しました。

都市伝説のリョウメンスクナも、八尺様と同じような人間を直接襲う怪物だと思っていたのでびっくりしました。

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