深夜放送の元ネタ「トミノの地獄」とは？

ゆき

深夜放送っていうホラーゲームの考察動画を見てたら、トミノの地獄が元ネタって言ってたんですけどトミノの地獄ってなんですか？

しろ

トミノの地獄は、声に出して読んではいけないという都市伝説がある詩だよ。

ゆき

深夜放送であったトナコの闇と同じだ……！どういう都市伝説なのか教えて下さい！

この記事でわかること

トミノの地獄とは

トミノの地獄は、声に出して読んではいけないと言われている詩です。

心の中で読むだけなら何も問題はないのですが、声に出して読んでしまうと悪いことが起こると言われていて、この詩を声に出して読んだ人がしばらくしてから亡くなったと言われています。

この手の都市伝説では珍しく、亡くなった人の名前も判明しており、寺山修司さんだそうです。

ただし、寺山さんは肝硬変の悪化で入院中、腹膜炎を併発し敗血症で死亡したと言われていて、呪いのような不審な死ではないとも言われています。

肝硬変と腹膜炎の併発は普通なのか？

肝硬変で入院していたはずなのに、「腹膜炎を併発して」の下りは不審ではないのかと思って調べてみたところ、肝硬変で腹膜炎は実際に起こることがあるらしいです。

肝硬変が起こると、肝臓で産生されるアルブミンというタンパク質の量が減少し、血液の浸透圧を保てなくなって、腹水がたまります。

その腹水に感染が起こるなどして、腹膜炎を併発するようです。

本来腹腔内は無菌状態なので、一度菌の侵入を許すと活発に菌が増殖します。

この感染に対して、体が防御反応を示した結果、多臓器不全などを引き起こすのが敗血症です。菌が血液中に侵入した菌血症とは違うので、区別が必要です。

加えて、トミノの地獄の作者である西条八十が亡くなったのが1970年で、トミノの地獄が発表されたのが1919年のこと。

つまり、トミノの地獄は不幸に尾ひれがついた結果ひとり歩きするようになった噂話という見方が有力です。

「とーこ」からの手紙は、変なところにカタカナが混じっており、それらをつなげるとトミノノジゴクになります。気になる方は、もう一度プレイするか、お好きな動画や配信を見直して確認してみてください。

トミノの地獄とは前述のとおり、声に出すと凶事に見舞われるという都市伝説のある詩。

それに対して、深夜放送では「とーこ」から「トナコの闇」と題された手紙が登場します。まず、タイトルのフォーマットが人名（カタカナ）＋漢字と、一致しています。

加えて、深夜放送のエンディング３「トナコの闇の都市伝説」では、トナコの闇を声に出して読むと死んでしまうという噂が流れていることが分かります。

このように、深夜放送がトミノの地獄を元ネタとしているのはほぼ間違いがないと言えます。